おかげさまで慌ただしく日々を過ごしています。ブログ更新が滞っていました(汗)
約1ヵ月前に終えた修理です。

今回は、1975年製のヤマハグランドピアノ「G2E」の修理です。
修理内容
・ハンマー交換
・鍵盤ブッシングクロス貼り替え
・バックチェック交換
・フロントパンチングクロス交換

アクションを取り除いたピアノ(笑)

 

愛車アクアに載せてSPSピアノ工房へ

 

工房に到着。交換する部品です。
  

 

ハンマー交換

長年見させていただいているピアノ。レッスンなどで使用頻度も高く、過去に何度もハンマー整形を行ってきました。さすがにハンマーもだいぶ小ぶりになりましたし、高音部は厚みが・・・

 

まずは下準備。今回もレンナー社(独)のハンマーです。経験と感触に基づき針で弾力を付けていき、その後ハンマー整形。レンナーのハンマーはテンションが緩い保護層が表面にあるのでシッカリと削り取ります。
 

 

基準となるオリジナルハンマーの穴開け位置や角度を精密に測定して、新しいハンマーに穴を開けます。
 

 

テール加工
 

 

テーパー加工は動画で

 

ナンバリング

 

これでハンマーの下準備は完了。右は未加工ハンマーです。
 

 

新しいシャンクを取り付けます。と言葉では簡単に言えますが、シャンクが真っ直ぐ動くように「走り修正」という地味にすご〜く根気がいる作業。
 

 

 

ここまでやって、やっとハンマー接着。
 

 

動画は過去のものですがどうぞ。

 

接着剤が乾いたら、余った部分をカット。ヤスリ掛けして仕上げです。
 

 

ハンマー交換完了です!
ですが、あくまでも交換しただけ。現地で音魂を入れ込む最も重要で大事な「整音」という作業があります。ブログではお伝えできないのが残念です(泣)

 

ここから先は過去に何度もやってきた作業なので、写真を中心にダダダっと流します(笑)

鍵盤ブッシングクロス貼り替え

 

 

 

 

 

 

 

 

バックチェック交換

タイトなスケジュールだったため写真はこれだけです(汗)
過去の投稿でご覧ください。
バックチェック交換

 

フロントパンチングクロス交換

ドイツ製スタインウェイクオリティのパンチングクロスに交換。(右)
 

過去にフロントピンを回して鍵盤のガタツキを修正しています。これを機に元に戻しました。

 

 

一応タッチウエイトマネジメントの研修講師をしておりますので・・・
もちろん鍵盤鉛調整も行っていますが、連日深夜までの作業だったので写真ナシです(汗)

 

工房での作業はこれで終了。実質3日間でやりましたが、結構無茶でした(汗) レッスンに支障を来すわけにはいきませんので頑張りましたよ! 最後に、雨が降っても大丈夫なようにラップをぐるぐる。翌日、現地で仕上げ作業です。


【PR】山梨のピアノ調律・ピアノ修理はシミズピアノサービスにお任せください。
山梨県内出張費無料。1級ピアノ調律技能士です。http://www.piano-sps.com