笛吹市Kさまのピアノ「ボディ編」です。
(このピアノは2016年8月に納品されています。)
(前回公開した記事に足りなかった作業を追記しました)
さて、本体の修理です。
響板や駒、フレームも状態が良いので全弦張り替えとアグラフ交換、その他フェルト類の交換です。
まずは修理前の写真から。設置場所の住宅環境は湿度が高め。特に冬の結露が原因で弦やチューニングピンはサビています。フレームはシミが多いのですが、これは拭き掃除でなんとかなりそうです。
写真はありませんが、この後フレームや響板などを綺麗にお掃除。
(掃除前の写真)
新しいアグラフを取り付けます。1つ1つネジの相性を見ながら現物合わせの作業で、なかなか時間が掛かります。
古いフェルトやクロスも新調します。
これで張弦の準備が整いました。
芯線が終わりました。巻線を張る前に中音部のリボンを入れて仕上げておきます。
ピンの打ち込み。ウチではこれを使用しています。
(爆音注意!!)
巻線(ヒロエピアノハウス・レスロー+デーゲン)も貼り終えて、リボンを。
今度はダンパー関連です。
ここに問題がありました。レバー裏側の接触部分の表面がザラザラに荒れています。
ダンパーフェルトを貼替(貼っている最中の写真が見つかりませんでした・・・)
これで「音」に関わる交換作業は完了です。
このあとは、交換した部品が馴染むまで
ひたすら調律と調整を繰り返します。
外装は基本的に良い状態なので、真鍮部分の研磨と鍵盤蓋・譜面台のバフ掛け。
完成です!!
納品後にお部屋の響きに合わせて最終整音をします。
笛吹市Kさま、お待たせいたしました!!