しばらく外仕事で忙しかったため、久しぶりの大修理です。
工房へ入庫した「ヤマハC3A」。黒鍵が抉れるほど酷使したピアノです。
ハンマーの準備です。
レンナーメソッドNo.5で針で下刺しをしてからファイリング。
続いて新しいハンマーシャンクを取り付けます。
ハンマー付けです。
タイムラプスでどうぞ。
サポートアッセンブリー交換
まずは新しいサポートを取り付けて、アクションスプレッドを確認&調整。
レギュレチングボタンパンチング貼替
キーブッシングクロス貼替
鍵盤上面貼替
オリジナル(右)とドイツ製交換部品(左)で厚みが1mm違うので鍵盤木部を削って調整
キーピン交換
フロントパンチングクロス交換
ダンパーレバークッション貼替
よく使う鍵盤は抉れています。全て貼り替えますが黒鍵と白鍵で厚さを変えています。
バックチェック交換
これでアクション部分の交換作業は終了(のはず)です。
アップし忘れていたら追記します。
思ったより長くなりましたので「アクション編」としてここで一旦締めます。
続きは「笛吹市Kさまのピアノ②」へ
2016年9月13日 追記
タッチウエイトマネジメント(ピアノ技術者向け記事)
効率を考えて作業の随所で行っています。(上記事とダブリあり)
サポートヒール加工
入れる場所が肝心。何を目的とするかをちゃんと把握していないといけません。先日、Facebookで反対側に入れて「全然効果がない」という記事を見かけましたが、入れる方向が逆でした。重いものが重くなってしまったので変化が感じられなかったのでしょう。しかし、それはやる前より確実に重くなっています。お気をつけくださいませ。
写真はありませんがバランスパンチングクロスカットもやっています。
レシオが下がった分フロントウェイトが減らせたので
それを考慮したうえで慣性モーメントを減らすために一番手前の鉛を全て抜き
バランスウエイトを揃えながら奥側へ鉛を入れます。
白川ピアノ調律所さんの16Φが効果的です。
納期に追われて作業に集中したため、あまり写真がなくてスミマセン。
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