数年前、弦の総張り替えの済んでいるHさまのピアノ、今回はハンマー交換、鍵盤関係の消耗、摩耗部品を交換します。 アクションをお預かりしました。
工房にて作業をし、戻し後の調整の時間は限られているので、工房で出来る限りの事を行うため、弦高も測定しておきました。
お預かり前に事前にハンマーとシャンクの準備を行いました。
ハンマー&シャンクは、ドイツのレンナー社製を使用します。(Renner)
ハンマーは事前に針入れによりクッションをつけ、ファイリングを行います。
ナンバーリングしておきました。
他にも事前準備を行い、ハンマー接着も終わっています。
シャンクも交換します。
事前に選定し並べ、古い物と交互に交換します。
間隔を揃え、真っ直ぐに上がらないものは、紙を貼って調整します。
鍵盤にガタが出ていました。摩耗していたバランスとフロントのクロスを交換します。
鍵盤の奥にある、ダンパーレバークッションフェルト、バックチェックもすり減っていて交換です。
写真を撮り忘れていましたが、バランス、フロントピンをキレイに磨き、鍵盤をおさめ、アクションを取り付け、弦高に合わせて粗整調を行いました。
その後、鍵盤鉛調整です。測定を行い、鉛の入れ替えや削りなど、エクセルファイルで計算したりして、効率よく行います。
鉛を抜いたところは木のプラグを入れ、すり減った黒鍵部下の木部を塗りなおします。
お預かり中の別のピアノですが、同じ3型なので、ピアノ本体に入れ、タッチや音色を確認。
先日、鍵盤アクションを戻して、仕上げ調整を行いました。