お客さまからご予約いただいていた中古グランドピアノが仕上がり、今日出荷(納品は明日)しました。

 

先月、タケモトピアノ(大阪)へ別件で行った際に、ものスゴイ数の中から「コレだっ!!」というピアノが見つかり、急いでお客さまと連絡を取り仕入れました。

 

ウチにしては珍しく新しいピアノで、ヤマハ「C1 #634xxxx」です。
お嬢さまが山梨では唯一の音楽科がある高校へ進学なさるとのことでしたので、ご予算と照らし合わせながら、数年間は部品交換が必要ないクオリティを探していました。

 

輸送事故で大屋根のヒンジがモゲていたので、まずはその修理を・・・
 

 

できるだけ前オーナーが使用した痕跡を残さないように整備します。
まずはハンマー整形(ファイリング)。

 

↓ビフォー・アフター
 

 

鍵盤の汚れもキレイにします。

 

グランドピアノの場合は必ずフロントパンチングクロスをドイツ製スタインウェイクオリティの物に交換します。元はアップライト用のニードルパンチングでフニャフニャしていましたが、硬めでコシがあるクロスに替えるだけでタッチがシッカリして、しかも音質が向上します。
 1000個入りを輸入しました。(2回目)

 

明るいグリーンがスタインウェイクオリティのパンチングクロス



↓ビフォー・アフター

 

このあと全体を再調整してお客さまに弾いていただきました。(写真なし)

 

出荷前にもう一度チェックしたところ、ペダルからギシギシとキシミ音が・・・
最近のヤマハグランドピアノによくある症状です。

木が痩せて緩んでいるようです。

 

木工ボンドを水で薄めて流し込みます。
 

 

うっすらとにじみ出てきました。乾くと透明になるので目立ちません。
 (まだ生乾きでした)

 

雑音は出ていませんでしたが念のためこちらにもお注射を・・・

これで安心です!!

 

あとは、絶対的に信頼している「松本ピアノ輸送」さんに託します。


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