親から子へ、そして孫へ・・・。
ピアノは、きちんとメンテナンスすることにより世代を超えて受け継げる楽器です。
「長く大切に使っていただきたい」と、独立直前から修理の勉強に力を入れ、たくさん研修を受け実践してきました。
ニュージーランドでの研修では、100年前のスタインウェイピアノの修復で、駒(ブリッジ)の貼り替え修理という日本では滅多に経験できないような修復を実習し、ドイツでは古いベヒシュタインピアノのアクション交換修理で、鍵盤筬(Key Bed)から新しく交換する作業を行ったりと、日本では「もう買い替えを!」と言われるような年代のピアノでも、修理すれば使い続けることができることを実践で感じてきました。
工房での修理実績はこちらからご覧ください。
もちろん今の技術で満足せずに、国内各地の工房訪問や研修に積極的に参加しています。
国内でも私のような技術者はいますが、ここ山梨でそれを行うことで輸送費を抑えることができ、大きな修理がより身近になります。
山梨では数少ないピアノ専用の修理工房を完備し、これまでに鍵盤やアクションをお預かりした小修理から、ピアノごとお預かりしたオーバーホール修理を多数させていただいています。
日本ピアノ調律師協会への所属のみならず、アメリカのピアノ調律師協会「ピアノテクニシャンズギルド」へ参加し、研究熱心なアメリカの情報からも刺激を受けております。特に、欧米で研究が盛んなタッチウェイトの分野では、日本国内にその技術を広げるべく「タッチウエイトマネジメントの方法・中村祐司著」を発行し、工房での研修をはじめ、各地での研修へとその輪を拡げています。